グループ展:原 良介、矢部 裕輔、サンティ・アレルッツォ

CURRENT 07. 18. 2025 - 08. 22. 2025

822日までの夏季グループ展 : 原良介さん、矢部裕輔さんサンティ・アレルッツォの3人展となります。原良介さんは、平塚市美術館で個展「サギ子とフナ子 – 光の中で」を開催中です。24年前の過去作品から現在まで、絵画38作品、磁器15作品が展示されています。具象と抽象の合間に立ち上がる詩的なイメージは、生活圏の裏山や川、自然に触発されています。グループ展では月の光を浴び、林を抜けていくイメージです。小さな絵画の色や筆致の微細な差異も秀逸。矢部裕輔さんは、木をドリルで切り出して、人のスピリットを掘り起こします。出来上がったイメージは、異形とも聖ともとることのできる個性溢れる姿。木の素材の強さ、荒削りなのに繊細な表情、清濁美醜が混じり合う作品は、木彫の新たな世界を開きます。サンティ・アレルッツォは2006年に他界した南イタリアの画家。メッシーナに生まれ、海峡を挟んだ対岸のビラ・サン・ジョヴァンニで生涯暮らしながら、日常を絵に描き続けました。打ち寄せる波、真夜中の船、風渡る草原、窓や檸檬、生活の清廉と平穏が滲む心洗われる絵画です。今年10月には3度目の個展を開催します。

グループ展協力:YY ARTS、t.gallery