ジャエ・ヨン・リー 「凝視の記憶」

PAST 05. 31. 2019 - 06. 28. 2019

ARTIST DATA

5月31日よりジャエ・ヨン・リーの日本における初個展を開催いたします。

リーは1969年韓国の麗水(ヨス)生まれ。弘益大学校(ホンイクダイガッコウ)にてビジュアルコミュニケーション・デザインを学び、プロダクト・デザインで修士号を修めた後、広告写真を経て、2010年より自分の作品の制作を始めました。「凝視の記憶 (Memeories of the Gaze)のタイトルの元、作品の全てが現在も継続しているプロジェクトになります。刻々と変化する都市建設現場、枯れ行く植物の姿、国立博物館に保管される青磁の器や仏像、地方都市の精米所や農村を何度も訪れ、それぞれのテーマごとに集積した写真を選んで重ね合わせ、絵画的質感のある写真を制作しています。失われゆく時間へのリーの凝視を、作品を通じて鑑賞者が追体験できる仕組みであると共に1枚の写真に異なる時間と空間を示す試みは、多面的な記憶の断片を象徴する作品となっています。

今回は旧作から新作までの青磁と精米所のシリーズを展示いたします。

作品を通して失われゆく生彩と未来に耐え残る迫力を同時に見せることによって、時間と記憶を再提示するジャエ・ヨン・リー挑戦となっています。

この機会にぜひに見ていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。