三井淑香 我が唯一の望み

PAST 01. 19. 2024 - 02. 16. 2024

ARTIST DATA

GALLERY SIDE 2での三井淑香さんの5度目の個展となります。

今回は画廊スペース3部屋を用いて新作絵画、絵付け地球儀や鏡を展示します。台座として家具を配置しました。

タイトルの「MON SEUL DÉSIR – 我が唯一の望み 」はタペストリー「貴婦人と一角獣」(15世紀/国立クリュニー中世美術館)よりの引用です。原作6枚の連作では、触覚、聴覚、視覚、嗅覚、味覚の5感を、そして最後の1枚が“我が唯一つの望み(Mon Seul Désir)” というタイトルになっています。様々な解釈のある神秘的な作品ですが、三井さんはこのゴージャスな織物の姿を見て、唯一どころか、制作者のあらゆる美への欲望が詰まっていると感じたそうです。タペストリーのように繋がり、呼応し合う新作絵画は自身の憧れや美への欲求を宿したディテールを積み重ね、ダイナミックな色面を形作ります。ノスタルジックな家具や陶器、新作の絵画や彫刻が、コラージュのように組み合わさった空間となりました。作品群に何度も現れる一角獣のイメージは、娘の影響で増えていったおもちゃやぬいぐるみからも発想を得ていて、ユーモアとファンタジー溢れるお守りとして登場します。

生活に合わせて変化してきたモチーフについて、三井さんは「これまでに自分自身が何を継承してきていて、娘に何を伝えていくべきか、世界中の子供たちや、未来の世界に向けて描こうと思いはじめた」と言います。絵画に潜む暗喩、広がる世界を体現するカラフルでポジティブな作品のエネルギーを楽しんでいただければ幸いです。